ペパーミントの香りと効果効能とは?自宅で簡単にできる栽培方法や虫よけスプレーの作り方

「なんかスッキリしない…。」「気持ちがもやもやする。」そんな憂鬱な気持ちを切り替えてくれるペパーミント。歯磨き粉や、眠気覚ましのガムなどで馴染みのあるメンソールがたくさん含まれています。そんなペパーミントにはたくさんの効果効能があるのをご存知ですか?ペパーミントの効果効能はもちろん、日常生活に取り入れやすい活用方法を今回はご紹介します。

2019年01月07日更新

アロマ

小林 香代子 (アロマセラピスト)

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[1]ペパーミントの効果効能ってどんなもの?

ペパーミントの代表的な効能は、胃腸の働きを整える作用です。胃の調子が悪い時や、飲みすぎてしまった時にはとても効果的です。

その他にも鎮静作用・クールダウン効果・精神安定効果・麻痺作用などがあり、不眠を解消してくれる効果もあるため、眠れない夜が続いている時などにペパーミントのハーブティーやアロマを焚くことで不眠を解消して深い眠りに導いてくれます。

ペパーミントってどんな植物?

ペパーミントとは、シソ科・ハッカ属で温暖地帯に自生している植物です。和名はコショウハッカ、セイヨウハッカ。ミントには多くの種類があります。

その中でもペパーミントは殺菌効果もあり多くの効能があることから、古くから薬用に利用されてきました。

また、そのさわやかな香りから、古代ギリシャやローマでは、入浴剤にも使われている長い歴史のあるハーブです。

ペパーミントはスペアミントとウォーターミントを交配した品種で、他のミントは葉っぱが丸くなっていることが多いがペパーミントは葉っぱが尖っており、葉色が濃い緑色をしています。夏から秋にかけて、ピンクやうす紫色の小さな花を茎先にたくさん咲かせるのが特徴です。

ペパーミントの特徴って?

ペパーミントは主成分のメンソールがスペアミントより多く含まれているため、清涼感が強く刺激を多く感じます。料理やハーブティーにアクセントとして使われることも多いですが、日用品で使う歯磨き粉などの香料にも使われています。

心への効果効能

ペパーミントといえばとてもすっきりとした香りを想像するはずです。主成分のメンソールには鎮静作用があり、心を安定させてささくれ立つ気持ちを沈めてくれます。

怒りや興奮を抑えて、前向きな気持ちにしてくれます。
ストレスが溜まって神経が敏感になってしまっている時などは、鎮痛作用と覚醒作用で精神的なバランスを取ってくれます。

体への効果効能

■胃腸を整える

ペパーミントの中の主成分であるメンソールが、二日酔い・食べすぎ・乗り物酔い・便秘などの胃腸の不調をしっかり整えます。

ヨーロッパでは古くから、民間療法としてなじみも深くお腹の不調を訴えるときにはペパーミントのハーブティーを飲むなどして、使われてきました。

胃の神経の末端を麻痺させる作用があることから、乗り物酔いなどから起こる気分の悪さや吐き気止めとしても使われています。

■鎮静作用

メンソールには鎮静作用があり、痛みを緩和してくれます。生理痛・頭痛・偏頭痛・筋肉痛などの様々な痛みに有効です。

特に、生理の時のイライラや集中力が切れやすい時などは心を落ち着かせて前向きな明るい気持ちにしてくれます。

クールダウン効果もあるため、日焼けによる炎症やかゆみなどを緩和してくれます。
ペパーミントの主成分のメンソールには、抗アレルギー作用などがあり鼻づまり・花粉症・風邪による鼻炎を緩和してくれます。

肌のかゆみを抑えニキビケアにも効果があります。体への効能が色々あるペパーミントですが、敏感肌の人には刺激が強い場合があるためエッセンシャルオイル(精油)を使用する場合は0.5%以下の濃度に薄めてから使いましょう。

また、妊娠している方は使用を避けましょう。

■抗菌作用

抗菌効果の強いペパーミントは、呼吸器系のトラブルや鼻炎・鼻づまりにも効果的です。麻痺作用や抗菌作用で虫歯・歯痛にも効果的です。

ですが刺激が強いため使いすぎると呼吸器に痛みを感じたり頭痛がひどくなってしまうなどの恐れがあるので、使用には注意が必要です。

[2]ペパーミントには虫よけ効果もある?

虫よけ効果のあるペパーミント。暑い時期など、キッチンや部屋に害虫が出てしまって困った経験ありませんか?

害虫といってもゴキブリ除けには効果が抜群だといわれています。今回はその虫よけ方法をご紹介いたします。

特に、蚊・ゴキブリ・クモ・アリなどに対しての防虫効果は高く、お部屋の中でも気軽に使えるので、市販されている物だと香りが気になったり、継続して使うのにはちょっと気が進まない方にはおすすめです。

乾燥させて使う

生のペパーミントを天日干しなどで乾燥させます。元々乾燥してあるものが市販で売られていることもあるので、自分で用意するのがめんどくさい場合は市販のものを使うといいでしょう。

良く乾燥させたペパーミントを、お皿に入れたりティーパックに入れてゴキブリやその他の害虫が出そうなところに置いておきます。

乾燥させたペパーミントの葉を少し揉んで、香りが出るようにした方が効果が高いため置く前に香りを立たせてあげると良いでしょう。

精油で虫除け効果?

エッセンシャルオイル(精油)を使うことで、簡単に虫除け効果を得ることが出来ます。ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油)を使い手作りのアロマスプレーを作ることが出来ますよ。

今回は、虫除けスプレーを作る方法と布にエッセンシャルオイル(精油)を含ませる方法の2つをご紹介します。

■アロマスプレー

暑い時期に、害虫や蚊を避けるために虫除けスプレーは必須ですよね。今回は、直接肌にスプレーしても良いアロマスプレーの作り方をご紹介します。

≪材料≫
・ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油)10滴程度
・無水エタノール 5ml
・精製水 45ml
・スプレータイプのボトル(清潔なもの)

1.まず、ボトルに無水エタノールを入れます。
2.ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油)を10滴程度たらします。
3.最後に精製水をいれ、ボトルの蓋を閉めて良く振り混ぜます。
4.完成

今回は、精油と精製水を合わせるために無水エタノールを使いました。無水エタノールは入れすぎてしまうと肌荒れの原因につながります。

ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油)は他のエッセンシャルオイル(精油)に比べて刺激が少し強いため、敏感肌の方や乳幼児などには使用を避けてください。

お肌の弱い方は混ぜるエッセンシャルオイル(精油)の量を少し減らしても良いかもしれません。

■布に染みこませて使う

家の中や狭い空間で使う時には、布やティッシュにエッセンシャルオイル(精油)を染みこませて使うと便利です。

≪材料≫
・ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油) 数滴
・布またはティッシュ

1.用意した布またはティッシュにアロマオイル(精油)を数滴含ませます。
※エッセンシャルオイル(精油)は香りも強いので、2~3滴程度にしましょう。

2.含ませた布またはティッシュを、害虫除けの為気になる場所に置きます。

3.完成

ペパーミントのエッセンシャルオイル(精油)は香りが強いので、2~3滴程度を布またはティッシュに含ませることで少しづつ香りが引き立ってきます。

狭い空間で使うときや空気の循環があまりよくない場所に置くときは、香りが充満しすぎないように注意が必要です。

[3]お家で簡単!ペパーミントの栽培方法

ペパーミントは比較的害虫などにも強く、繫殖力も強い植物です。ハーブの中でも育てやすいペパーミントは家庭菜園初心者にも人気の植物です。元々、温暖地帯に自力で繁殖している植物ですが育てるのはとても簡単で、根を沢山伸ばすので植え替えをしてあげれば、どんどん繁殖していきます。

ペパーミント栽培で注意しないといけないことは?

ペパーミントは日当たりの良い場所を好みます。ですがとても乾燥に弱く、水がなくなってしまうと枯れてしまいます。

土は常に湿った状態にし、植え替えをして土を増やしても水は欠かさず与えましょう。根を張るスピードはとても早く、鉢やプランターで育てることをおすすめします。

肥料はあげすぎてしまうと、ペパーミントの香りが損なわれるため少し少なめにしましょう。
冬場でも、必ず水を与えてください。以上の点に注意することで、種からでも苗からでもお家で簡単にペパーミントを栽培することが出来ます。

■害虫

・アブラムシ
弱い苗などにつき葉っぱや茎などから養分を吸い取ります。害虫に強いペパーミントでも、苗が若いうちなどは十分注意して人に害のない殺虫剤などで駆除すると良いでしょう。

・ナメクジ
梅雨時期などに多く見られ、新苗などを食べてしまうため外で栽培する際は注意が必要です。

[4]ペパーミントのハーブティーを楽しむ

ペパーミントのハーブティーは味もさっぱりとしていて、ミントの清涼感があるため食べすぎや飲みすぎの後にも消化を促進させてくれます。


その他にも、蒸気を吸入することで咳を抑えたりのどの痛みを解消してくれる、抗炎症作用があります。抗菌作用もあるので風邪の引き始めに飲むことで風邪予防にもつながります。

抗菌作用の他、殺菌作用もあり風邪やインフルエンザ予防などにも効果的です。

[5]爽やかな香りのペパーミントでフレッシュな気分に!

清涼感溢れる香りのペパーミント。栽培も簡単で、エッセンシャルオイル(精油)としても幅広くいろんな場面で使うことが出来ます。とても香りや刺激が強いので、エッセンシャルオイル(精油)として使う場合は分量を調節して使うとよいでしょう。ペパーミントは、他のエッセンシャルオイル(精油)ともブレンドしやすいのでアロマ初心者にもおすすめです。

※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。

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